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休診日:土曜・日曜・祝日
口腔がんとは、口の中に発生するがん全般を指します。
舌がんは、舌の前方2/3の範囲に生じるがんです。
この部分は鏡を使って自分で見ることができるため、早期発見されることが多いです。
しかし、中には進行した状態で受診される方もいます。
舌がんはリンパ節への転移が早く、進行が急なこともあります。
そのため、2週間以上治らない口内炎や、口内炎の周囲に硬いできものができた場合は、
すぐに歯科医院や耳鼻咽喉科などの医療機関を受診することが重要です。
舌がんは鏡を使って自分で見ることができます。
多くは舌の両側にでき、先端や中央の表面では少ないです。
見えにくい裏側にもできることがあります。
自覚症状としては、硬いしこりやただれがありますが、必ずしも痛みや出血は伴いません。
舌の動きに違和感があることや、しびれを感じることもあります。
舌の粘膜には赤い斑点や白い斑点が見られることがあり、口内炎がなかなか治らないこともあります。
進行すると、痛みや出血が続いたり、口臭が強くなることもあります。
口の中を光で照らしながら舌を観察します。
舌やその他の口腔内の異常、虫歯やインプラントの状態も確認します。
口の中に指を入れて舌を直接触り、がんの大きさや硬さを調べます。
同時に首のリンパ節の腫れも確認します。
疑わしい部位から細胞や組織を採取し、顕微鏡で詳細に調べます。
がん細胞の特徴や異型度も分析します。
疑わしい部位から細胞や組織を採取し、顕微鏡で詳細に調べます。
がん細胞の特徴や異型度も分析します。
X線を使って体の断面を撮影し、がんの位置や深さを確認します。
強力な磁石と電波を使用し、体の断面を詳細に画像化します。
がんの広がりや転移の検出に役立ちます。
放射性物質を用いて全身のがん細胞を検出します。
特に他の画像診断では確認が難しい病期の確定に使用します。
骨にがんが広がっているかを調べるために、放射線を用いた薬剤を体内に注入します。
がんによって産生される特定の物質を血液から検出します。
この検査だけではがんの有無を確定できませんが、他の検査と併用することで情報を補完します。
早期の舌がんで小さい場合、舌の可動部の一部を取り除く舌部分切除術が行われます。 この手術では、食べたり飲み込んだりする機能や発音する機能に大きな影響は少ないです。
比較的大きながんの場合、がんのある側の舌を半分切除します。
舌の可動部のみを取り除く場合と舌根も含めて取り除く場合があります。
舌の機能を保持するために、再建手術も行うことがあります。
進行した舌がんで舌の半分以上を切除する必要がある場合、舌(亜)全摘出術が行われます。
この手術後は、舌の機能を維持するために再建手術が必要です。
リンパ節に転移がある場合、頸部郭清術で転移のあるリンパ節を周囲の組織ごと取り除きます。
リンパ節への転移がない場合でも、リンパ節転移の危険性が高いと判断される場合には予防的頸部郭清術が行われることがあります。
組織内照射は、がん組織やその周辺に直接放射性同位元素を挿入して照射します。
これは通常、腫瘍の厚さが1cmを超えないT1・T2の段階で行われ、場合によってはT3やより厚い腫瘍にも適用されることがあります。
外部照射は、体の外から放射線をがんに向けて照射する方法です。
これは組織内照射と組み合わせることや、手術後の補助療法として薬物療法と併用されることがあります。
舌がんの場合、手術でがんを完全に取り除くことができなかったり、再発のリスクが高い場合に術後補助療法が行われることがあります。
この治療には、シスプラチンと放射線治療の併用が一般的です。