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すい臓がんは、すい臓の細胞ががん化する病気です。
すい臓は主に食物の消化を助ける消化酵素を分泌すると同時に、
血糖値の調節に関わるホルモン、インスリンやグルカゴンも生成します。
この臓器は上腹部、へそとみぞおちの中間あたりから左上方に位置しており、形状は細長いです。
すい臓はその位置に応じて三つの部分に分類されます。
十二指腸に隣接し、すい臓の右側部分を形成します。
すい臓がんが発生することが最も多いのはこの部分です。
膵頭部と膵尾部の間に位置しています。
すい臓の最も左側に位置し、脾臓に近接しています。
すい臓がんは初期には症状が現れにくいため、発見が難しいです。
進行すると、腹痛や食欲不振、腹部の膨満感、黄疸、腰痛、背中の痛みなどが現れることがあります。
さらに、糖尿病の新たな発症や悪化もすい臓がんの兆候となる場合があります。
ただし、これらの症状は他の原因で起こることもあり、すい臓がんであっても必ずしも現れるわけではありません。
すい臓から分泌される酵素の血中濃度を測定します。
主にアミラーゼやエラスターゼ1などが対象です。
すい臓がんが存在する場合、これらの酵素が血中に漏れ出し濃度が上昇することがありますが、がんがなくても他の病気で高値になることがあります。
がんの存在や進行状態を調べる補助手段として行います。
すい臓がんで一般的なマーカーにはCA19-9やCEAなどがありますが、これらの値だけでがんの診断を確定することはできません。
体の表面に超音波プローブを当てて内臓の状態を画像化します。
痛みがなく、即時に画像を確認できるため、がんの位置や臓器の形状などを把握するのに役立ちます。
ただし、他の画像検査で画像診断が可能な場合は、超音波検査を省略することもあります。
体の断面をX線で撮影し、がんの有無や転移の確認を行います。
すい臓がんの詳細な位置や形状を把握するために造影剤を使用することがあります。
強い磁場と電波を利用して体内の断面画像を作成します。
がんと正常組織の区別を明確にし、転移の有無を調べるのに特に有効です。
詳細な情報を得るために、造影剤が使用されることもあります。
この検査では、超音波プローブがついた内視鏡を口から挿入し、胃や十二指腸からすい臓を直接観察します。
通常の超音波検査よりも詳細な画像を得ることが可能です。
また、EUSを利用して直接病変部に針を刺し、組織を採取することもあります。
内視鏡を使用して十二指腸まで到達させ、そこから膵管や胆管に細い管を通じて造影剤を注入し、X線で撮影します。
この検査により、膵管や胆管の状態を詳しく調べることができ、必要に応じて細胞の採取も行います。
ただし、合併症として急性膵炎を引き起こすリスクがあります。
がんの診断を確定させるためには、最終的には病理診断が必要です。
EUSやERCPで採取した組織や細胞を顕微鏡で詳細に調べ、がんの存在とその種類を確認します。
強い磁場と電波を利用して体内の断面画像を作成します。
がんと正常組織の区別を明確にし、転移の有無を調べるのに特に有効です。
詳細な情報を得るために、造影剤が使用されることもあります。
転移や腹膜播種が疑われる場合に行う検査です。
小さな穴を開けて腹腔鏡を挿入し、直接腹部内を観察することで、がんの広がりやステージを判定します。
すい臓がんの治療方法は、手術、薬物療法、放射線治療、緩和ケアがあります。
がんが切除可能な場合、手術単独または手術と薬物療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療が行われます。
切除不可能な場合は、薬物療法や薬物療法と放射線治療の組み合わせが主に用いられます。
進行状態によっては、緩和ケアのみを行うこともあります。