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喉頭がんは、喉頭に発生するがんであり、頭頸部がんの一種です。
このがんの大部分は扁平上皮がんという組織型に分類されます。
発生する部位に応じて、声門がん、声門上部がん、声門下部がんの3つに分けられます。
その中でも、声門がんが最も一般的で、全体の約70%を占めています。
次に多いのが声門上部がんで25%、声門下部がんは5%となっています。
声門がんは、頭頸部の他のがんに比べて転移が少ない特徴があります。
一方で、声門上部がんと声門下部がんは、
周囲のリンパ液の流れが豊富なため、リンパ節への転移がしやすいという特性があります。
声帯に発生し、初期から声のかすれや嗄声(声の異常)が現れます。
この症状には、低いがらがら声やざらざらした声、息がもれる声が含まれます。
がんが進行すると嗄声がひどくなり、声門が狭まることで息苦しさを感じるようになります。
また、痰に血が混じることもあります。
声門がんは、これらの症状が早期に現れるため、比較的早く発見されやすいです。
のどに異物感やいがらっぽさ、飲食物を飲み込む際の痛みが現れます。
がんが声帯に広がると嗄声が始まり、さらに進行すると息苦しくなります。
初期の症状が風邪に似ているため、気付かれにくく発見が遅れがちです。
進行するまで症状がほとんど現れないため、気づきにくいです。
進行した場合には嗄声や息苦しさが現れます。
症状が出るまで無自覚でいることが多く、結果的に発見が遅れることがあります。
鼻や口から内視鏡を挿入し、声帯の動きや気道の狭窄を調べます。
痛みはほとんどなく、胃や食道の重複がんの存在も調べることができます。
内視鏡を使用して病変部分の組織を採取し、顕微鏡でがんの有無や種類を診断します。
局部麻酔が可能な場合もあれば、全身麻酔が必要な場合もあります。
X線を使って体の断面を撮影し、がんの深さや広がり、リンパ節や他の臓器への転移を調べます。
造影剤を使用することで、がんの広がりをより詳細に確認することができます。
強力な磁石と電波を使って体の断面を画像化し、がん組織と正常組織の区別を明確にします。
CT検査より、がんの広がりやリンパ節への転移を詳しく調べることができます。
首の表面に超音波をあて、リンパ節への転移の有無を調べます。
これは主に頚部リンパ節への転移の確認に対して行われる検査です。
放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、がん細胞に取り込まれるブドウ糖の分布を撮影します。
この検査により、全身のがん細胞の活動を捉え、リンパ節や他臓器への転移の有無を調べることができます。
喉頭がんの治療は、がんの進行度や患者様の希望に応じて多様な方法が選択されます。
初期段階(0〜II期)では、喉頭を残すことを目指し、放射線治療や温存手術が推奨されます。
これにより、喉頭の機能を維持しつつがんを治療することが可能です。
Ⅲ期以上の進行がんでは、喉頭の機能をできる限り維持するための化学放射線治療を行うことがあります。
また、状況によっては喉頭を全て取り除く手術(喉頭全摘術)が必要とされることもあります。
最終段階であるⅣ期の場合、転移が遠くの臓器に及んでいるため、薬物療法を行うか検討されます。