診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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9:00-12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | 休 | 休 |
13:30-18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | 休 | 休 |
休診日:土曜・日曜・祝日
1977 | 宮崎医科大学入学 |
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1983 | 熊本大学医学部付属病院第二外科研修医 |
1984 | 熊本市民病院麻醉科/外科研修医 |
1985 | 熊本大学大学院医学研究科博士課程 |
1989 | 同修了後、国立宫崎病院 |
1991 | 熊本大学医学部付属病院第二外科 |
1992 | 米国国立癌研究所リサーチフェロー |
1995 | 熊本大学医学部付属病院第二外科 |
1998 | 玉名地域保健医療センター |
2000 | 国立病院機構熊本南病院 |
2010 | 玉名地域保健医療センター院長 |
水素ガス免疫療法が末期がん患者を救う そのメカニズムを分かりやすく解説
書籍名:
がん治療の免疫革命
-がんと水素と悪玉キラーT細胞-
著 者:赤木純児
出版社:ワニブックス (2021/03/15)
「水素ガスでガンは消える!?」の英語版が出版されました!日本初、腫瘍免疫の専門医が書いた「水素ガス免疫療法」の解説書
The English version of “HYDROGEN IMMUNOTHERAPY MAKES CANCER DISAPPEAR” has been published! Japan's first manual on "hydrogen gas immunotherapy" written by immunology doctor.
書籍名:
HYDROGEN IMMUNOTHERAPY MAKES CANCER DISAPPEAR
著 者:赤木純児
出版社:時報出版(2022)
かつては外科医として5000例にも及ぶ消化器系のがんの手術を行ってきたが、「免疫統合医療」と出会い、「がんを切らずに治す」医師になった。ここ数年、ステージが1から3で、手術の可能な患者さんの中にも、様々な理由で手術を回避して免疫治療を受けたいというケースが増えてきたという。それらの症例をもとに、赤木純児医師が行う治療、免疫統合治療「赤木メソッド」がどのようにがんを治していくのか、そのメカニズムを詳述する。
※英語版も出版してます
書籍名:
がんを切らずに治す
がんを知りつくした外科医の結論
著 者:赤木純児
出版社:ワニブックス PLUS(2023/7/25)
もともと江戸時代から私の家系は、代々医者をやっていました。先祖は平戸藩で御典医を担っており、私で6代目になります。始めは文学に興味があり、小説家を志した時期もありました。ですが、文学の才能が無いことに気付き、やはり医師になることが使命と感じ、医師を目指すようになりました。
その折に、ハイパーサーミアという温熱療法を知りました。ハイパーサーミアは、「がん細胞の排除」「血流促進」「免疫細胞の活性化」を一度に行える治療法です。この治療法を知った時期に、ステージ4の大腸がんの女性患者様(80代)が入院してきました。病状が進行した末期がんの状態であり、肝臓と肺にもがん細胞は転移しており、呼吸すらひどく苦しい様子でした。
肺にたまった水を抜く処置を行いましたが、余命いくばくもなく標準治療ではできることがない状況でした。しかし、患者様は「なんでも良いから、できる治療をしてほしい」と望まれています。そこで、導入したばかりのハイパーサーミアで治療を行うことにし、体への負担を考えて標準の3分の1から半分量の抗がん剤を投与しました。すると、現代医療の「常識」をひっくり返すほどのことが起こりました。末期の状態にあったがん細胞が、きれいに消えていました。
衝撃的な出来事に我が目を疑いましたが、「免疫の働きを活性化すれば、がんは消えるのではないか」という答えを導き出すことができました。それから私は、「切らないがん治療」を専門で行うようになりました。
免疫力を上げることは、がん治療を行う上で切り離せない重要なポイントです。体のなかからがん細胞と闘うためには、がんを倒す主役となるキラーT細胞が正常に働く必要があります。ただし、キラーT細胞はがん細胞を攻撃する力が強い分、正常細胞をも傷つけてしまう性質があります。それを防ぐために、キラーT細胞は「PD-1」と呼ばれる免疫ブレーキを出しています。ステージ4の進行がん、再発がん、末期がんであっても、キラーT細胞の力を高めることで、約70%の確率で改善することが当院の治療結果からも明らかになっています。
そもそも、病気は免疫が治し、医師はそれを助ける役割を担っています。赤木メソッドでは、「がん免疫サイクル」を元に戻して、免疫を1つひとつ立ち上げています。がん免疫サイクルが正常に動けば、自分自身の免疫力でがんを倒すことが可能になります。「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスは、「病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医師はこれを手助けするものである」と語っています。「自らの力をもって自然に治す」とは、自然治癒力を指します。
赤木メソッドは免疫を1から活性化し、やがては本人の免疫力でがんを倒していけるよう手助けする免疫療法です。
アメリカと日本のがん治療の最も大きな違いは、アメリカでは自由診療の選択肢も含めて患者様にお伝えすることです。日本では、標準診療の選択肢のみを患者様に提示することが一般的です。アメリカでは患者様ご自身が治療方法を選択しますが、日本では医師から提示された限られた治療法のなかから選択する形になります。
欧米では免疫療法に力がそそがれており、1990年のアメリカ議会ガン問題調査委員会OTAレポートでは「自然療法のほうが、通常の抗がん剤、放射線治療、手術よりも効果が高い」と報告されています。アメリカでは、「代替医療を含めて、効果的な医療を受ける権利があり、医師は効果的な治療法を提示する義務がある」と法律で定められています。実際に、全米ナンバーワンといわれる「MDアンダーソン」では免疫療法が取り入れられており、臨床に応用されています。
免疫療法を「不確かで、危ういもの」と考えるのは先進国のなかでも、日本くらいです。アメリカでは「注意宣言」が出されている抗がん剤を、いまだに日本では患者様に大量に投与し続けています。国を挙げて免疫療法を研究し、積極的に取り入れているアメリカではがんによる死亡率が右肩下がりに減少していますが、日本ではがんの死亡率が右肩上がりに増え続けているのが現状です。
がん治療だけではなく、「患者様の病気との向き合い方」もアメリカと日本では異なると感じます。日本では、始めに担当になった主治医から「手術をしましょう」「抗がん剤治療が必要です」と言われれば「お願いします」と素直に従ってしまう方がほとんどです。セカンドオピニオンを選ばれる方も、まだまだ数は少ないと言えます。アメリカでは自分の命を人任せにはせず、信頼できる医師と信頼できる治療法を自分自身で選びます。
自分で「信頼できる」と感じた医師を選ぶことで、信頼関係は構築しやすくなります。その結果、治療効果も上がりやすくなる傾向があります。日本の患者様達が自分自身の命を守るためにも、ご自身で信頼できる治療法や医師を選択して頂きたいと思っております。そうすることで、がん治療にも前向きに取り組みやすくなります。
現在の日本で、患者様が「抗がん剤の治療は怖いから受けたくない」と医師に訴えると、叱られたり怒鳴られたりすることがあるそうです。「免疫療法を受けてみたい」と医師に相談しても、「危険だからやめなさい」と猛反対されるケースもあると、当院に来院された患者様から伺ったこともあります。患者様が新しいがん治療法を自ら探し出し、医師に提示したとしても全否定されるケースも少なくありません。自分が行っている医療のみが「正しい」と信じ、最適な治療法を提示できない医師も、日本では残念ながら数多くいます。
アメリカならば、このような行為は医師法違反によって罰せられます。そのため、アメリカの医師は非常に勤勉で、研究熱心な方が多くいらっしゃいます。末期がんの患者様に対しても、「もう出来る治療はありません」と見放すようなことはせず、最適な治療法を探求し続け患者様に提案しています。
それに対し、西洋医学のみが正当化され、それ以外の医療は危険視されてしまうことが現在の日本のがん治療の現状です。西洋医学に固執し続け、西洋医学以外の医療は「エビデンス(科学的根拠)がない」と排除してしまっています。そのため、免疫療法が広く浸透しづらく、標準治療に含まれるには至っていません。アメリカでは、国を挙げて新たな医療の研究を行っています。免疫療法に取り組んでいるアメリカではがんの死亡率が下がっていますが、日本におけるがんの死亡率はアメリカの1.6倍ともいわれています。
既定路線を外れて、自ら熱心に勉強を続ける医師でなければ、免疫療法への理解を示すことは難しいでしょう。しかし、この数年では「がん患者さんを救うための何か」を求めて、熊本の当院まで足を運ぶ医師が増えてきました。主に開業医で自由診療を行われている先生方で、熱い志を持つ医師が少しずつですが確実に増えてきており、風向きが変わってきたと感じております。
抗がん剤治療の辛い副作用に悩まれている方です。赤木メソッドで使用する水素やハイパーサーミア、ビタミンCなどは副作用などのリスクが低いことが特徴です。そのため、苦しい副作用を軽減しながらがん治療を行うことが可能です。「がん治療難民」となっている方に、ぜひ受診して頂きたいと思っております。
がん治療難民とは、「自分にあった治療を受けたいが適切な情報がなく、前に進めないがん患者」「過去に受けた治療に納得できず、後悔を持ち続けるがん患者」を指します。がん難民は全体で約68万人いるとされており、そのうちの約33万人は「もう出来る治療はない。緩和ケアに移られては?」と標準医療から見放されてしまった患者様を指します。これまでのがん治療で「八方塞がりだ」と感じた方には、苦痛の少ない免疫療法の選択肢もあることを知って頂きたいです。
その他にも「がん治療をしながら、自分らしく生活したい」「生きがいを守りたい」と考える方にも赤木メソッドは向いています。来院時には苦痛で歩くのがおぼつかない方でも、治療を受けて頂くことで来院される度に元気を取り戻される患者様もいらっしゃいます。また、話すことや食べることなどの生きがいは、標準のがん治療では臓器を切除することで奪われてしまうケースも少なくありません。
「命と生きがいを共に残す」医療を実現するために赤木メソッドでは、切らずに治すことをモットーとしております。赤木メソッドの治療法は、患者様の「生きたい」と願う意欲が高い方ほど、効果が上がりやすくなる傾向があります。前向きなマインドは、免疫にも良い影響を与えるためです。
がんを患うと、「手術をするか、放射線治療をするしかない」と診断される方が多くいらっしゃいます。がんの治療法は、手術や放射線治療のような標準治療だけではありません。自由診療の選択肢として、赤木メソッドを利用して副作用に苦しまずにがん治療を行う方法もあります。
がんを発症すると皆さん、深く落ち込まれます。がんを発症すれば、誰でも落ち込むものです。落ち込むだけ落ち込んだら、生きていくための方法を前向きに考えることが大切です。そして、「どうしてがんになったのか」ということに真正面から向き合ってみましょう。がんの原因となるのは、日常生活における過度なストレスや脂肪分の多い食事、運動不足などが挙げられます。
日常生活に潜むがんの原因を見つけて、1つひとつ改善していくことが必要です。がん治療の効果を上げるには、免疫力の向上を阻む生活習慣を取り除くことが重要です。「まごわやさしい」を食事の合言葉にして、豆腐・ごま・海藻類・野菜・魚介類・キノコ類・いも類などを毎日意識して食べるようにしましょう。「まごわやさしい」を意識した食事を摂ると、キラーT細胞やミトコンドリアが活性化します。ビタミンCは「体に優しい抗がん剤」ともいわれるため、赤ピーマンやブロッコリー、キウイフルーツやキャベツなども積極的に食べることがおすすめです。
また、日々の生活のなかで「楽しい」「うれしい」「面白い」「幸せ」と感じることを積極的に作って、大いに笑って過ごすことも大切です。たくさん笑うことで、免疫は活性化されることがわかっています。日光を浴びるとセロトニンと呼ばれる幸せを感じるホルモンが分泌されるため、昼間に散歩に出かけるのも良いでしょう。
こうした日常生活に気を配り免疫力を上げながら赤木メソッドを行うことで、治療の効果は格段に上がりやすくなります。体の中からがん細胞を叩く力を養うことで、がん細胞の再発に怯えずに日々を活き活きと過ごせるようになります。
熊本の当院まで全国から足を運んで下さる患者様のなかに「熊本県までは通えない」という声も多数あったため、2023年秋に東京の築地に「TOKYO免疫統合医療クリニック」を開院しました。これによって、東日本の地域の方も、定期的に免疫療法を受けやすくなるのではと考えております。今後は、赤木メソッドを全国に広げることが夢です。ですから、共感して頂けるようなスタッフ・医師に是非来て頂きたいと思っております。
これからは、私は「治療で結果を出すしかない」と思っています。実績を積んで、初めて多くの方が赤木メソッドの有用性を理解して下さると感じます。がん治療における免疫療法の有用性を、全国に広めることが私の使命と信じております。
また、がんの再発予防のカンフル剤として、「高濃度ビタミンC点滴」も実施しています。がん治療を終えた患者様のがんが再発しないためにも、当院では定期的に来院して頂き、がんの再発予防に努めております。がんは免疫力を上げることで「予防できる病」であるということも広めていきたいです。
赤木メソッドでがんの患者様を救うためにも、「がんに良さそうだ」と感じるものがあれば常に研究を行っております。たとえば、「タヒボ」と呼ばれるサプリメントも赤木メソッドでは積極的に取り入れています。タヒボには、MDSC(骨髄由来免疫抑制細胞)の働きを抑えることでも知られています。
今後も赤木メソッドにおける研究を進め、「すい臓がんの治癒率100%」を目指すことが目標です。末期の膵臓がんである患者様の場合、治療は難航しやすくなります。膵臓は血流が滞りやすい場所にあるため、がん監視システムからがん細胞が逃れやすい臓器としても知られています。すい臓がんで助かるのは、標準治療では50人に1人といわれています。私は、この難治性がんの治癒率を上げていきたいと思っております。