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がんと診断されたら

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がんとは

がんは、正常な細胞の遺伝子が傷つき、異常な細胞が無秩序に増える病気です。
これらの異常な細胞から成るかたまりを「悪性腫瘍」と呼びます。
正常な細胞は周囲の状態に応じて増減しますが、異常な細胞は制御を失い、体内に腫瘍を形成します。
がんの特徴は、これらの異常な細胞が基底膜を越えて周囲に広がり(浸潤)、さらには血管を通じて全身に拡散する(転移)ことです。
一方で、周囲の組織を押しのけて成長するが、浸潤や転移を起こさない腫瘍は「良性腫瘍」とされます。
良性腫瘍は位置や大きさによっては症状を引き起こすこともありますが、完全に除去すれば再発のリスクは低いです。

がん治療について

がんの治療は、種類や進行度に応じて多様な方法が選ばれます。
治療計画は、担当医との相談を通じて決定されますが、治療が公的医療保険の対象かどうかを把握することが重要です。
公的医療保険の対象となる治療費には、手術代、検査代、薬代などが含まれ、患者様の自己負担は1割から3割です。
また、高額療養費制度により、月間の医療費が一定額を超えた場合、超過分の支払いが免除されることもあります。
一方、最新の治療法や新しい薬、先進医療などは公的医療保険の適用外となることが多く、これらの治療には全額自費負担が必要です。
公的医療保険の適用治療と先進医療を併用することも可能ですが、先進医療に関わる費用は自己負担となるため、費用面での計画も重要です。

がん診療でよくある質問

どんながんが多い?

がんは多様な種類があり、主なものには肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんなどがあります。
男女別で見ると、男性では肺がんが最も多く、女性では近年、大腸がんが多くなっています。

がんになるのはなぜ?

がん細胞は遺伝子異常により発生しますが、すべてのがんが遺伝するわけではありません。長期間のタバコの煙などが原因で、異形成というがんに近い状態が生じ、がん化することがあります。

早期がんと進行がんとは?

がんには早期と進行がんがあり、早期がんは治療が可能ですが、進行がんは治療が困難になります。

「手遅れ」とはどのような状態?

「手遅れ」とは、がんが完治困難な状態になることを指しますが、治療技術の進歩により、完治しなくても日常生活が可能な状態を維持することもあります。
そのため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。

がん診療のセカンドオピニオン

セカンドオピニオンは、がんの診断や治療に関して、現在の担当医とは別の医師の意見を聞くことです。
患者様やその家族は、担当医と十分に話し合いをしていても「他の医師の意見を聞いてみたい」と考えることもあるでしょう。
セカンドオピニオンは、転院を前提とせず、現在の担当医のもとでの治療を継続することを前提に利用されます。
主に「がん診療連携拠点病院」などで行われる標準治療に基づく治療方針が決定されるところでは、医師間での意見の相違は少ないかもしれません。
しかし、セカンドオピニオンを求めることで、病気や治療方法についての理解を深め、より納得した治療を受けることが可能になります。